ご挨拶
第31回日本薬剤疫学会学術総会
会長 赤沢 学
明治薬科大学公衆衛生・疫学 教授
謹啓
時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび、第31回日本薬剤疫学会学術総会を、2026年10月16日(金)から18日(日)に、明治薬科大学清瀬キャンパスにおいて開催いたします。
皆さまのご支援とご協力のもと、このような機会を本学で開催できますことを、心より光栄に存じます。
本総会のテーマは、「“Real World”から“Right Decision”へ:薬剤疫学の未来への挑戦」といたしました。
近年、医療情報データベースや各種レジストリなど、いわゆるReal World Data(RWD)の活用は急速に拡大し、薬剤の有効性・安全性評価、医療の質向上、さらには政策立案にまで影響を与えるようになっています。
薬剤疫学は、まさにこの「Real World」と「Decision」をつなぐ科学として、重要な役割を担う時代を迎えています。
今回の学術総会では、臨床現場の視点から、RWDをどのように治療選択や診療方針に生かすか、企業の視点から、希少疾病や妊産婦・小児などエビデンスが乏しい領域で、Real World Evidence(RWE)をどのように創出・活用するか、行政・保険者の視点から、医薬品の承認・費用対効果評価・フォーミュラリーなどの政策決定に、どのように薬剤疫学の知見を取り入れるか、といった多面的な議論を予定しております。また、AIやデジタル技術、国際連携、研究倫理など、薬剤疫学を取り巻く新たな潮流についても幅広く議論し、次世代の研究とその実装へとつなげる場としたいと考えております。
明治薬科大学清瀬キャンパスは、緑豊かで落ち着いた環境にあり、対面での交流や議論を深めるには最適の場です。多くの皆さまにご参加いただき、活発な議論と新たな連携が生まれることを心より期待しております。皆さまのご参加を、実行委員一同、心よりお待ち申し上げます。
謹白
第31回日本薬剤疫学会学術総会
会長 赤沢 学(明治薬科大学)

